男性経験なし。交際経験もなし。お酒も苦手で異性との交流には消極的な寺田ひまり。彼女が唯一なついている異性といえば、幼なじみで“お兄ちゃん”的存在の史彰だ。
彼の部屋でゲームをしてクッキーを食べるのが毎日の楽しみ。それだけで憧れる気持ちに満足していた。
からかわれた勢いで男性の同僚と食事に行くことになってしまい、悩んでいることを史彰に相談すると、なぜか機嫌が悪くなった彼に「こういうことをされないように気をつけろ」と抱きしめられて……。彼と密着した身体が、吐息を流される鼓膜が、蕩けたような反応を起こす。そんな自分に戸惑うひまりは……